ペナルティキックは、プレーヤーがペナルティエリア内やフィールド外で直接フリーキックの反則を犯した場合に与えられるもので、第12条および第13条に記載されているプレーの一部である。
手順
ボールはペナルティマーク上で静止していなければならず、ゴールポスト、クロスバー、ゴールネットは動いてはならない。
ペナルティキックを行うプレーヤーは明確に識別されなければならない。
防御側のゴールキーパーは、ボールが蹴られるまで、ゴールライン上でキッカーと向き合い、ゴールポストの間で、ゴールポスト、クロスバー、ゴールネットに触れずにいなければならない。
キッカーとゴールキーパー以外のプレーヤーは、ペナルティーマークから9.15m以上離れた場所にいなければならない
プレーヤーが本法に従ってポジションを取った後、レフリーはペナルティーキックの合図をする。
ボールが蹴られたとき、防御側のゴールキーパーは片足の少なくとも一部がゴールラインに触れるか、一直線上になければならない。
ボールは蹴られて明らかに動いたときにインプレーとなる。
キッカーはボールが他のプレーヤーに触れるまで再びプレーしてはならない。
ペナルティキックは、ボールの動きが止まったとき、アウトオブプレーになったとき、またはレフリーが何らかの反則を犯してプレーを止めたときに完了する。
試合の各ハーフタイムまたは延長戦の終わりにペナルティキックを行って完了させるための追加時間が認められる。 追加時間が認められている場合、ペナルティキックは、キックが行われた後、ボールの動きが止まったとき、アウトオブプレーになったとき、防御側ゴールキーパー以外のプレーヤー(キッカーを含む)がプレーしたとき、または、キッカーもしくはキッカー側のチームの反則によりレフリーがプレーを止めたときに完了する。
反則と制裁
レフリーがペナルティキックを行う合図をした後は、必ずキックを行わなければならない。
ボールがプレーされる前に、次のいずれかが起こった場合:
ペナルティキックを行うプレーヤーまたはチームメイトが競技規則に違反した場合。
- ボールがゴールに入った場合、キックはやり直される
- ボールがゴールに入らなかった場合、レフリーはプレーを止め、間接フリーキックで再開する
ただし、以下の場合はゴールの有無にかかわらず、プレーを止め、間接フリーキックで再開する。
- ペナルティキックが後方に蹴られた場合
- キッカーの味方がキックをした場合
- キッカーがランアップを完了した後にボールを蹴ろうとフェイントをかけた場合(ランアップ中のフェイントは許される)
- レフリーがキッカーに注意した場合
ゴールキーパーが違反した場合。
- ボールがゴールに入った場合、ゴールが与えられる
- ボールがゴールを外れた場合、またはクロスバーやゴールポストから跳ね返った場合、GKの反則が明らかにキッカーに影響を与えた場合のみ、キックはリテイクされる
- ボールがGKによってゴールに入るのを妨げられた場合。
ゴールキーパーの反則によってキックが取り消された場合、ゴールキーパーはその試合での最初の反則に対して警告され、その後の反則に対しては注意される
ゴールキーパーのチームメイトが反則をした場合。
- ボールがゴールに入った場合、ゴールが与えられる
- ボールがゴールに入らなかった場合、キックはリテイクされる
両チームのプレーヤーが競技規則に違反した場合、プレーヤーがより重大な違反を犯した場合を除き、キックはリテイクされる(例.g.
ゴールキーパーとキッカーが同時に反則を犯した場合、キッカーは警告され、防御側への間接フリーキックでプレーが再開される
ペナルティキックが行われた後、以下の場合。
- 間接フリーキック(ハンドボールの場合は直接フリーキック)が与えられる
- ボールがゴールに向かっていて、その妨害がゴールキーパーや守備側の選手がボールをプレーするのを妨げない限り、キックはリテイクされる。この場合、妨害が攻撃側のチームによるものでなければ、ボールがゴールに入れば(ボールに接触したとしても)ゴールが与えられる。
ボールがゴールキーパー、クロスバー、またはゴールポストからフィールドオブプレーにはね返り、それを外部のエージェントがタッチした場合。
- レフリーはプレーを停止する
- ドロップしたボールが外部のプレーヤーに触れた位置でプレーを再開する
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