売上原価の概要
売上原価は、COGSと略されたり、売上原価と呼ばれたりすることもありますが、会計期間中に販売された商品の製造に関連する費用のことです。
COGSは、物理的な製品だけでなく、サービスも同様に指すことができるため、より一般的な用語である売上原価が使用されます。
売上原価に含まれる費用
売上原価に含まれる費用は、製品を販売する前の現在の状態にするために必要な費用です。
製造業、小売業、流通業の場合、販売した商品の原価とは、物理的な製品とそれを販売するために必要な費用を指します。
サービス業の場合、売上原価は、サービスを提供するスタッフの賃金、給料、人件費、あるいは下請け業者の費用などが考えられます。
Why is Cost of Goods Sold?
会計上では、売上高から売上原価を差し引いて売上総利益を計算しますので、売上原価の定義は、ビジネスの売上総利益率を決定し、その結果、Break Even Pointなどの重要な要素となります。
どのように売上原価を計上するのか
売上原価は、会計期間中に販売された商品に関連して、会計期間の終わりに計算されます。
会計期間中に計上されるのは、在庫の購入、賃金、給与、工場間接費、運送費などの通常の会計費用です。 売上原価の計算は、会計期間の終わりに行われます。 COGSの計算式は以下の通りです。

非常に簡単な(しかし非現実的な)例を使ってみましょう。 転売目的で1つの商品を100で購入し、その商品を倉庫に届けるための運送費が20であった場合、二重入力は以下のようになります。
| アカウント | Account | Debit | Credit |
|---|---|---|---|
| Purchases | 100 | ||
| Carriage inward | 20 | ||
| Accounts payable | 120 | ||
| Total | 120 |
この段階では販売はしていません。 費用は単に製品の購入費用と運送費であり、売上がないため売上原価を計上していません。
ここで、同じ会計期間に製品が200円で販売されたとすると、費用は以下のように原価勘定を経由して損益勘定に振り替えられます。
| Account | Debit | Credit |
|---|---|---|
| Purchases | 100 | |
| Carriage 内訳 | 20 | |
| COGS | 120 | |
| 合計 | 120 | 120 |
そして、最終的な損益計算書は次のようになります。
| 売上高 | 200 |
| COGS | 120 |
| 粗利 | 80 |
| 粗利% | 40% |