Henri Cartier-Bresson: The Decisive Momentでは、20世紀の最も重要な写真集の一つとして広く知られているカルティエ＝ブレッソンの影響力のある出版物を検証します。 写真そのものを独自の物語として重視した先駆的な作品で、ロバート・キャパは「写真家にとっての聖書」と評しました。 フランス語では「Images à la Sauvette（逃走中のイメージ）」というタイトルでしたが、英語では「The Decisive Moment（決定的瞬間）」という新たなタイトルで出版され、意図せずしてカルティエ・ブレッソンの作品を定義するモットーとなりました。 本展では、カルティエ＝ブレッソン、フランスの美術出版社テリアード、アメリカの出版社サイモン&シュスター、表紙をデザインしたアンリ・マティスなど、この一大プロジェクトの協力者たちが下した決断が、カルティエ＝ブレッソンの写真に対する私たちの理解をどのように形成してきたかを詳細に紹介します。 ビンテージのゼラチンシルバープリント、初版の出版物、定期刊行物、書簡などを通して、『アンリ・カルティエ＝ブレッソン 決定的瞬間』は、この象徴的な作品に新たな洞察をもたらします。