LaTeXは、LaTeX Project Public License (LPPL)の条件の下で提供されるフリーソフトウェアです。 LaTeX は CTAN サーバーを通じて配布されていますし、TeX User Group (TUG) やサードパーティによって提供されている、簡単にインストールできて使える多くの TeX ディストリビューションの一部として提供されています。
LaTeXは、それ自体が独立した組版プログラムではなく、Donald E. Knuth氏のTeX組版システムの上で動作する文書作成ソフトウェアです。 TeXのディストリビューションは、通常、TeXシステムを動作させるために必要なすべてのパーツをバンドルしており、これに設定やメンテナンスのためのユーティリティを追加するのが一般的です。 今日では、LaTeX とその上に構築された多くのパッケージは、主要な TeX ディストリビューションの重要な構成要素となっています。
- TeX ディストリビューション
- CTAN
- LaTeX Git Repository
- Git Pull Requests
- Historic LaTeX
LaTeX チームは、たとえ最近のものであっても、TeX ディストリビューションが最新のバージョンの LaTeX を含んでいることを保証することはできません。 例えば、特定のバグフィックスを得るために、お気に入りのTeXディストリビューションが搭載しているものよりも、より新しいLaTeXが必要になることもあるでしょう。 そのような場合には、CTAN から LaTeX を取得し、お使いのディストリビューションの上にインストールする必要があります。
TeX ディストリビューション
もしあなたが TeX や LaTeX に慣れていない場合や、簡単にインストールしたい場合は、完全な TeX ディストリビューションを入手してください。
Linux
Linux ディストリビューションのソフトウェアソースに LaTeX を含む TeX ディストリビューションがないか確認してみてください。
Mac OS
MacTeX ディストリビューションには、LaTeX 自体を含む完全な TeX システムと、文書を作成するためのエディターなど、必要なものがすべて含まれています。
Windows
MiKTeXやproTeXt、TeX Liveなどのディストリビューションには、LaTeXそのものや文書を書くためのエディターなど、完全なTeXシステムが含まれています。
オンライン
Papeeria、Overleaf、ShareLaTeX、Datazar、LaTeX baseなどのLaTeXオンラインサービスでは、LaTeXファイルとその結果であるPDFを編集、閲覧、ダウンロードすることができます。
CTAN
LaTeXは、LaTeXの主要な配布元であるCTANから入手することができます。 ダウンロードしたLaTeXを使用するためには、まずTeXシステムを入手し、セットアップする必要があります。 TeXのディストリビューションをインストールするか(上記参照)、CTANからTeXシステムを入手することができます。
LaTeX の Git リポジトリ
最近では、LaTeX の開発ソースは GitHub リポジトリに保管されています (以前は SVN を使用していました)。
誰でもアクセスしてファイルをダウンロードできますが、投稿はチームメンバーに制限されています。 リポジトリは https://github.com/latex3/latex2eand.zip
アーカイブ (約 25MB) としてダウンロードしたりすることができます。
git clone https://github.com/latex3/latex2e.git
約 50Mb のスペースが必要です。また、コマンドラインから Subversion のチェックアウトを行うこともできます。
svn co https://github.com/latex3/latex2e.git/trunk
これは現在のファイルをチェックアウトするだけです。しかし、
svn co https://github.com/latex3/latex2e.git
履歴(2009年まで)を含むすべてのファイルをダウンロードするので、約1.4Gbの容量が必要になります。
注意: 古い SVN リポジトリをブックマークしていた場合は、最終的に削除したので、そのブックマークを新しい GIT リポジトリに更新してください。
Git のプル リクエストについて
Git リポジトリは分散型の開発をサポートしており、人々が変更セットを提供し、プルリクエストと呼ばれる方法で利用できるようになっています。
私たちは貢献に感謝していますが、LaTeX ソフトウェアのコア部分については、プルリクエストは (その変更がすでに議論され合意されている場合を除き) 通常は良いアプローチではないと考えています。 LaTeXの安定性は非常に重要であり、これはカーネルの変更が非常に保守的であることを意味します。
LaTeX の安定性は非常に重要であり、これはカーネルへの変更が非常に保守的であることを意味します。
もし、プルリクエストの前に (あるいは代わりに) 貢献の可能性について議論したい場合には、まず LATEX-L メーリングリストでトピックを提起するか、チームに連絡することをお勧めします。
Historic LaTeX
Ulrik Vieth が LaTeX 2.0 と TeX 1.0 (1983年12月11日リリース) 以降の LaTeX の歴史的なバージョンを集めました。 これらのファイルは ftp://ftp.tug.org/historic/macros/latex-saildart/.There で見ることができますし、それ以前のバージョンもあるかもしれません。 すべてのファイルは、http://z.baumgart.org/にあるSAILDARTのアーカイブサイト(現在はオンラインではありません)から取り出されています。