子供の近視治療を専門とする眼科医として、私は多くの親御さんがこの問題について知識を深めていることに興奮しています。
近視は、眼球が長くなりすぎて遠くがぼやけ、緑内障(1)、白内障(2)、網膜の眼病(3)など、視力を脅かす深刻な眼病のリスクが高まる病気です。 米国では、子供の3人に1人が近視であると推定されており、その割合は過去30年間で劇的に増加しています(4)。 研究によると、子供たちの屋外での活動が不足していることや、読書やスクリーンでの活動などの近業が、近視の大幅な増加を促していることがわかっています(5-7)。
治療法はあるのでしょうか
近視について多くの親が認識するようになり、よく聞かれる質問が「近視は治るのでしょうか」です。 しかし、糖尿病などの他の病気と同じように、子供たちへの影響を最小限に抑えるために、近視を治療できる有望な方法が出てきました。 ケンブリッジ英和辞典によると、cureは “to make someone healthy again, or to cause an illness to go away. “と定義されています。 その意味では、眼球の長さを短くする方法が確立されていない現在、近視を治療することはできません。 いったん眼球が長くなりすぎると、通常は子供の頃から始まりますが、眼球の伸長を元に戻すことはできません。 大人になってからレーシックなどの屈折矯正手術を受ければ、クリアな視界が得られるようになりますが、それでも眼球は長すぎるままです。 現在、近視の症状である「遠くがぼやけて見える」という症状を軽減するために、メガネやコンタクトレンズを処方し、遠くをはっきりと見ることができるようにしています。
近視は治すことはできませんが、治療することで悪化を遅らせたり、止めたりすることができます。
近視は治すことはできませんが、治療することで悪化を防ぐことができます。 私が担当している患者さんの中には、4歳から17歳までの方もいらっしゃいます。 近視治療の目的は、眼球の加速的な成長を遅らせたり、軽減したりすることにあります。 効果的な治療とは、単に子供のぼやけた視力を矯正するだけではなく、子供の視力の低下を防ぎ、近視による深刻な眼病の生涯にわたるリスクを軽減することです。
近視治療
現在、ツリーハウスアイズで行っている小児近視の治療法は3つあります。 これらの治療法は、世界中で行われた多くの対照研究によって証明されており、オンラインで確認することができます。 2020年4月には、近視治療の現状をまとめた優れた資料が発表されており、より多くの臨床データを探している親御さんには良い資料となるでしょう。 これらの治療法のうち2つは、特別にデザインされたコンタクトレンズを使用して、光が網膜に当たる方法を変えることで、同様の働きをします。 もう一つの治療法は、特定の濃度の処方箋付き点眼薬を使用します。 これらの製品はすべてFDAによって承認されていますが、すべてが近視の進行を治療するために特別に適応されているわけではありません。 子供たちのリスクを評価するには、遺伝と環境要因が関係します。
最初の治療は、KIDS(Keratometric Induced Dioptric Steepening)と呼ばれるカスタマイズされたオーバーナイトコンタクトレンズです。 KIDS(Keratometric Induced Dioptric Steepening)と呼ばれるこのレンズは、夜寝る前に子供の目に装着し、朝になったら外します。 このレンズは、角膜と呼ばれる目の表面の形状を一晩かけて緩やかに変化させる働きをします。 このレンズは、子供の目の形に合わせて特別に設計されており、成長を遅らせるための信号を目に送るようになっています。
2つ目の治療法は、カスタマイズされたソフトコンタクトレンズを昼間に装着する方法です。
2つ目の治療法は、日中に装着するカスタマイズされたソフトコンタクトレンズです。このレンズは、朝、目に装着して1日中使用し、夜には外して廃棄するか、消毒・洗浄します。 このレンズは、光の網膜への当たり方を変えるという点ではKIDSレンズと同様ですが、治療の効果を得るためには装着する必要があります。
他の治療法と併用することもある3つ目の治療法は、アトロピンと呼ばれる処方箋付きの点眼薬です。 目的は、目が長くなりすぎるのを遅らせることで、近視を管理することです。 通常、夜寝る前に子供の目に1滴垂らします。
これらの治療法はいずれも効果的ですが、それぞれの子どもの状況に合わせてカスタマイズする必要があり、「一長一短」というわけではありません。
これらの治療法はいずれも効果的ですが、それぞれの子どもの状況に合わせてカスタマイズする必要があり、「一長一短」というわけではありません。 これは、お子さんにとってどの治療法がベストなのかを決める際に、親御さんと話し合う重要なポイントです。 どの治療法も、何もしないでいるよりはましですが、それでは子どもの近視が取り返しのつかないことになってしまいます。
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