波数とは、原子・分子・原子核の分光学における周波数の単位で、真の周波数を光速で割ったものであり、単位距離内の波の数に等しいものである。 ギリシャ文字のν(ニュウ)で表される波の周波数は、光速cを波長λで割ったもので、ν=c/λとなります。 可視光域の代表的なスペクトル線の波長は5.8×10-5cmであり、この波長は、式で求められる周波数(ν)5.17×1014Hz(ヘルツは1秒に1回の周期)に相当する。 この周波数などは非常に大きいので、光の速さで割って小さくすると便利です。 周波数を光の速さで割るとν/cとなり、上の式から1/λとなります。 波長をメートルで測ると、1/λは1メートルの長さの中にある波列の波の数を表し、センチで測ると1センチの中の数を表します。 この数をスペクトル線の波数といいます。 波数は通常、メートルの逆数(1/m、またはm-1)、センチメートルの逆数(1/cm、またはcm-1)の単位で測定されます。