こちらもご参照ください。
オーケストラ音楽では転調以外にほとんど使われないキーですが、鍵盤音楽では全く珍しくなく、アレクサンドル・スクリャービンのピアノソナタ第2番のように、スクリャービンはこのキーで作曲することを好んでいたようです。 また、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第8番の第2楽章にも見られます。 嬰ト短調の場合、作曲家は譜面を読みやすくするために、管楽器は嬰ト短調ではなくエンハーモニックな変ロ短調のB♭と表記するのが一般的です(またはA楽器を使用し、移調してロ短調となります)。
交響曲では、ニコライ・ミャスコフスキーの「交響曲第17番」、エリオット・ゴールデンサルの「交響曲嬰短調」(2014年)、マーク・ブリッツスタインの幼少期の遺作など、嬰短調で書かれたものはほとんどありません。
モデスト・ムソルグスキーは「展覧会の絵」の「古い城」と「牛」の楽章を嬰嬰色で作曲しています。
リストの「パガニーニの大練習曲」の中で有名な「ラ・カンパネラ」は嬰短調です。
アレクサンダー・スクリャービンのピアノ・ソナタ第2番「幻想ソナタ」作品19は嬰短調です。
シベリウスの交響曲第3番の緩徐楽章は嬰短調です。