Q. 大天使ラファエルについて知っていることはありますか?
A. 大天使ラファエル(ヘブライ語で「神が癒した」という意味)は、『トビト書』の5~12章にのみ名前が登場します。 (プロテスタントの聖書にはその本が含まれていないので、プロテスタントの伝統ではラファエルについてはほとんど語られていません)。
最初に登場するのは、青年トビアスの旅の仲間として、男に変装した姿です。
ヨハネの福音書5章4節には、エルサレムのベツァータの池に時々天使が現れて水をかき混ぜることが書かれています。
ヨハネの福音書5章4節には、エルサレムのベツァータの池に天使が現れて水をかき混ぜることがあり、その時に最初に水に入った人は、どんな病気も奇跡的に癒されるという話があります。 その大天使の名前とトビト書での活躍から、キリスト教徒はそのプールの天使をラファエルと考えています。
トビト書12章15節で、大天使は「私はラファエルという天使で、聖人の祈りをささげ、主の栄光の前に入る七人の聖なる天使の一人です」と言っています。
聖書ではラファエル、ガブリエル、ミカエルだけが大天使とされていますが、古代ユダヤの伝統では、他の4人も大天使とされています。 新約聖書のユダの手紙が引用していると思われるエノクの黙示録(ユダ6章)には、ウリエル、ラグエル、サリエル、ジェラミエルと名づけられています。 他のアポクリファルの資料では、ウリエルという名前で一致していますが、他の3人については別の名前が使われています。
これらの聖書の箇所を考慮して、キリスト教徒は伝統的にガブリエルを神の慈悲と慰めの使者と見なしてきました。